当院での出産について
「夫立会い出産」の配慮をいたします
当クリニックでは、希望者の皆様が「立会い出産」を受けられるように配慮いたしますので、お気軽にご相談ください。
お産の時は、陣痛中から夫が妻に付き添い、万が一途中で心配なことが起きても、パートナーと二人で医師の話を聞き、一緒に考えてもらえるのは安心です。
出産においては、リラックスできることが大事です。そこに参加するパートナーもリラックスし、頑張っている妻にリラックスを与えることが大切です。そして、共に赤ちゃん誕生の瞬間を迎えることで、親子や夫婦の愛情が深まります。
ただし、分娩室での立会い出産はお一人様までとさせていただいています。夫以外の方であれば、ご家族の方1名です。また、小さいお子様の立会い出産はご遠慮いただいております。
なお、状況に応じては立会い出産を控えていただくことがありますが、ご了承ください。
当クリニックの入院設備に関して
当クリニックの入院設備は、全室個室でシャワー・トイレが完備しております。プレミアムフロアーの用意もございますので、ご希望の方はその旨をお伝えください。
私たちスタッフは、あなたの出産が素晴らしいものとなりますように、心を込めてお世話させていただきます。
入院時期について
入院のタイミングは、特に第一子である場合は判断に迷うかと思います。何らかの兆候が見られたら、遠慮なく当クリニックまでお電話ください。一般に「おしるし・陣痛・破水」が入院のタイミングと言われます。
- おしるし
- 胎児が下がり始め、閉じていた子宮口が開き、胎児を包んでいる卵膜が子宮壁から剥がれると、少量の出血が起こります。これが「おしるし」です。
- 陣痛
- 初産婦の方は陣痛(下腹部痛や腰のはり)が10~15分おきにくらいなったら入院です(個人差があります)。
- 破水
- お腹の赤ちゃんは、卵膜という膜の中で羊水に包まれています。破水とは、この卵膜が破れ、羊水が流れ出てくることを言います。少量の液体が流れ始めたら、それは破水かも知れません。
分娩について
自然分娩
妊婦さんの多くが「自然に産みたい」「自然分娩をしたい」と、自然分娩をご希望でしょう。
ただ、この“自然分娩”という言葉の定義はやや曖昧で、出産施設によっていろいろな使われ方をしています。ここでは、「陣痛促進剤を用いた分娩、吸引分娩、鉗子(かんし)分娩などに見られるような医療行為が無く、経腟出産すること」、つまり医療行為の介入しない出産を自然分娩と考えることにします。
計画分娩
計画分娩とは医師と相談の上、事前に「出産予定日」を決めておき、分娩する方法です。
立ち会い分娩がしたいなど、様々な理由から、あらかじめ出産日を決めておいて産みたい場合や、体の健康状態などから必要であると判断された場合に行われます。
分娩日の決定
正産期(分娩予定日の3週間前~)に入り、妊婦健診で医師と相談しながら出産予定日を決めます。妊婦さんの希望を考慮するケースのほか、母体や胎児に緊急性があって医師が予定日を決めるケースがあります。
陣痛促進剤(人工的に子宮の収縮を強め、陣痛を促進・増強させる薬)の投与、メトロ挿入(メトロを子宮口に挿入し、滅菌水を注入して膨らませることによって子宮口を広げる)、帝王切開(子宮切開によって赤ちゃんを取り出す)などの手術があり、どのような流れと方法でお産を行うかについては、医師が事前にご説明します。
帝王切開
出産にあたってはいろいろな問題が生じることがあり、お母さんや赤ちゃんの安全のために、お腹を切って(子宮切開)赤ちゃんを取り出すことがあります。これが帝王切開です。様々な理由から帝王切開は選択されます。医師の説明をしっかりと聞き、よくわかるまで質問して、ご納得の上でお受けください。
なお、帝王切開には、予定日を前もって決めて行う「予定帝王切開」と、お産の経過中、母体や胎児の命にかかわる事態が生じたり、あるいは何らかの障害が起こったりすることが予想される場合に、早急に母児の生命を救うために行われる「緊急帝王切開」があります。
予定帝王切開
通常は36週までの健診結果をもとに、自然分娩が難しいと判断されると帝王切開が選択され、37~38週頃に手術が行われます。
予定帝王切開が行われる主なケース
- 逆子
- 児頭骨盤不均衡
- 子宮筋腫術後
- 前回帝王切開
- 高齢出産
- 多胎妊娠
- 前置胎盤 など
緊急帝王切開が行われる主なケース
- 胎児機能不全(胎児仮死)
- 常位胎盤早期剥離
- 微弱陣痛
- 遷延分娩
- 回旋異常 など