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ピル外来・避妊相談

ピル外来・避妊相談

当クリニックでは、避妊、および緊急避妊のご相談に応じ、そのためのピル処方や避妊リングの装着をいたします。

低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)

低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)

低用量ピルの避妊効果はほぼ100パーセントで、しかもとても安全です。
以前、低用量ピルの服用により、乳がんが増える可能性が指摘されていましたが、現在は否定されています。
それどころか、卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクを減少させる作用が知られています。さらには月経困難症、過多月経、子宮内膜症*1、不規則な月経周期などに対する治療効果も認められています。また、将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともありません。よく耳にする体重増加に関する懸念も不要です。
ただし、まったく副作用が無いわけではありません。いちばん懸念されるのは血栓症*2のリスクです。しかし、当クリニックでは服用禁忌(服用してはいけない条件)に触れないかどうかをよく考慮しながら、慎重に処方しておりますので、ご安心ください。

*1子宮内膜症(しきゅうないまくしょう):子宮の内膜が、子宮以外の場所で増殖した状態。
*2:血栓症(けっせんしょう):血管内にできた血のかたまり(血栓)が突然、血管に詰まる疾患。

アフターピル(緊急避妊薬)

アフターピル(緊急避妊薬)の受付を24時間行っております。
(専用ダイヤル:090-8002-1108

避妊をしないでセックスしてしまったとか、コンドームが破けるなど避妊の失敗が起こった、などの場合に、妊娠を防止する方法として“緊急避妊”があります。
その最も一般的な方法が、「アフターピル(緊急避妊薬)」と呼ばれる避妊薬の服用です。
アフターピルとは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を成分とした薬剤です。
無防備なセックスが行われた後、72時間以内に、しかもできるだけ速やかに所要量のピルを服用します。
どうして緊急に避妊ができるのかについてですが、患者様の月経周期のどの時期に、アフターピルが服用されたかによって作用の仕方は異なってきます。
例えば排卵を抑制する、受精を妨げるなどが挙げられます。
妊娠の成立とは、受精卵が子宮内膜に着床(ちゃくしょう)することを言うのですから、いったん着床してしまい、妊娠が成立してからでは、アフターピルは無効になります。
そのためアフターピルの服用時期について繰り返しますが、無防備なセックスが行われた72時間以内(3日以内)に服用しなければならないのです。

アフターピルの効果

アフターピルが妊娠を防止するとは言っても、100%というわけにはいきません。
正しく服用した場合でも、約2%に妊娠を防止できないケースがあると言われています。
仮に、アフターピルが頻繁に使用されたとしても、低用量ピルを避妊目的で継続的に使用している女性に比べれば、妊娠率はかなり高くなってしまいます。
したがって、この方法は低用量ピルの代用とはなり得ないとご理解ください。
またアフターピルが本当に効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。数日ないし数週間後に月経が来て初めてわかるのです。
もし、予定月経が一週間以上遅れたり、心配なことが出てきたりしましたら、早めにご相談ください。

アフターピルの安全性

アフターピルの安全性についてですが、世界中では、1970年代半ばから使用されて来ており、半世紀近い歴史があって、その安全性は確立されています。
ただし、低用量ピルと同様に、アフターピルについてもやはり服用してはいけない人や、投与に慎重を要する人がいますので、少しでも不安な方は遠慮無くお尋ねください。
アフターピルの副作用は、一時的に少し気持ち悪くなったりする程度の軽いものです。
なお、アフターピルを服用しても効果が無く、妊娠してしまった場合についてですが、今まで知られている限りでは、異常妊娠であったり、赤ちゃんに異常が出たりといった報告はありません。

避妊リング

子宮腔内に留置する避妊器具で、IUD(IntraUterine Device)と略称します。種類は、銅付加IUDや黄体ホルモン付加IUD(IUS)など、いくつかあります。
昔は鍾性リングという丸いものが使用されましたが、最近は挿入・抜去時に痛みの無いように工夫された新しい形で、糸付きのものが多く使用されます。
使用法としては、一度医師のもとで挿入してもらうだけです。
普段の手入れや操作、内服などは必要無いので、一度挿入すればしばらくはそのままでよく、手間のかからない避妊法です。

避妊リングの避妊効果

避妊リングの避妊効果ですが、精子の運動性を阻害したり、受精や受精卵の子宮腔内への着床を妨げたりして、ピルと同様に高い効果を発揮します。
ただし、子宮が大きくてリングがずれたり、抜けかかったり、長期間挿入したまま粘膜下に埋没したりしますと、避妊効果は低下します。
しかし、ピルと違って飲み忘れの心配が無く、コンドームのような操作の不備による失敗もありません。

避妊リング挿入時期

避妊リングの挿入時期は原則として月経が終わりそうになった時、または終わってすぐの時期です。
確実な避妊効果が期待でき、かつ挿入に痛みが無く、スムーズに入る時期だからです。
なお、妊娠の可能性が否定できる時なら、月経時以外にも挿入は可能です。痛みは軽微で、麻酔はもちろん必要ありません。挿入後は少し出血が見られ、人によっては月経量が増えることもあります。
抜去も、挿入時と同様です。普通は2年くらいで新しいものと交換します。
長く挿入したままにしますと、子宮内膜内に潜ってしまい、避妊効果が落ちてしまいます。一度の操作(挿入)で長期間使用できることと、使用感の無いことが、この避妊法のメリットです。